大切な想いを MANGA で伝える
VIDA(ヴィーダ)はスペイン語で人生という意味です。
¡MANGA a la VIDA!(マンガアラヴィーダ)は、大切な人への大切な気持ちをMANGAに表し、本の形にして届けるプロジェクトです。
なにげない、けれどかけがえのない日々に埋もれがちな、
その人ならではの想いを引き出し、カタチにして届ける
team ViVida(チームヴィヴィダ)の取組です。
この取組は、大切な人に本を贈るサン・ジョルディの日というスペインの習慣からヒントを得ました。
みなさんがよくメディアや書店で目にする
「漫画」とはひとあじちがいます。
MANGAを読む楽しさだけでなく、自分だけの物語がMANGAになって目の前に現れる驚き、いっしょにつくるワクワク、大切な人に想いが届く喜びを。MANGAによって、だれかの人生が少し豊かになってほしい。
なかなか伝えづらい想いは、手紙でもビデオレターでもなくMANGAだったら伝えられるかもしれません。
想いをその人の姿で、表情で、エピソードで。描き手がとらえ、つむぎ出した、MANGAならではの「姿」で届けます。
「こんなMANGAを描いてください」ではなく、この想いをどうやって伝えようか。 どんなエピソードをMANGAにしようか。
対話する中で、本人も気づいていなかった想いが引き出され立ち会うだれもの想像を超えたストーリーが生まれます。
依頼したら後はお任せ!ではなく、私たちと一緒につくる体験を通して創作の楽しさを味わってもらいたい。
そうして完成までの過程を経てできあがった自分だけの物語は、より特別なものになるのではないでしょうか。
一般にMANGAと聞いて想像される雑誌やコミックの姿ではなくしっかりとした製本で届けます。
もらった人のMANGAとの出会いが、より新鮮で嬉しい体験となるように。いつまでも大切に、本棚の特等席に置いておけるように。
プロフィール
結婚1年をむかえた京都市嵐山に住むカップル、東京出身の妻は京都に越してきて夫に出会い京都で結婚。妻のおばあさまは関東在住で、ご高齢なこともあり、京都での結婚式に来ることができませんでした。 本事例では、そんなおばあさまに向けて、京都での二人の暮らしぶりと、感謝の気持ちをMANGAで伝えることに決めました。
聞き取り対話ワーク
結婚のなれそめや京都での生活などをお聞きし、 誰にどんな想いを伝えたいかなどを 対話を通して引き出しました。
ラフの作成
ラフを元にした対話ワーク
お2人のお宅にご招待いただき 仕上がったラフをお見せしながら 2回目の対話を行いました。
夫Aさん自らもペンを取って MANGAのアイデアを出してくださいました。
お2人のお気に入りの場所にもご案内いただきました。
制作
対面2回とオンラインの対話を経て 完成へと仕上げます。
完成
完成したMANGAは上製本の形に仕上げ 特別感のあるものに
写真や動画に映るただ切り取られた現実ではなく、MANGAに描き表された自分の姿は、本質が、伝わって欲しいところだけがつかみ取られて表現されている。
MANGAの中で話し、動く自分の姿に「あのときの、私の想い」を発見できる驚きがあります。
行き詰まったmtgの中、とっさに走り描いた一片のラクガキに注目が集まり、弾けるようにアイデアが誘発され沸き立つ瞬間。
勘所を押さえた描線は、その場にいる人の頭の中のもやもやを、共通のイメージへとフォーカスさせます。
人の手ならではの勢いやためらいのニュアンスある描線で描がき出された姿には、その描き手が「今、ここでなにかを掴み取ってくれたのだ」ということを、居合わせるだれもに確信させてくれます。
下書きでも、ホワイトボードの板書でも、小さなメモ書きでも、人の手がつむ紡ぎ出す「見える化」の力は、コミュニケーションシーンに数多ある大小のハードルを軽々と越えて、コミュニケーションを加速させる。そんな瞬間を取り組みの中で、何度も目の当たりにしてきました。
MANGAを筆頭に、イラスト、グラレコ、ラクガキなど、さまざまな「見える化」の力を、もっとさまざまなシーンで試して、その力にもっと驚かされたい。
「見える化」の力で、より想いが伝わったと実感し笑顔がこぼれる、そんな瞬間にもっと立ち会ってみたいなと私たちは思っています。
・プロジェクトごとに関わるメンバーがteam ViVidaになります。
・わいわいと対等な関係で、メンバーの思うところやアイデアを出し合います。最終的にどのメンバーがいなくてもこうはならなかった、という姿が現されていき、これに毎回全員が驚かされています。
※メンバーは本業と平行して、月1回の定例会を軸に、プロジェクトに取り組んでいます。
・MANGAやイラストに表現される素材は、プロジェクトごとに描かれる当事者本人に語ってもらいますが、単なる聞き取りとは違います。「描き手」のほかにもプロジェクトメンバーが「聴き手」となって、わいわいと対話する中で(おおいに雑談も!)、だれもが互いに刺激をもらい、当事者からもしまいこんでいた想いやエピソードが自然に引き出され、表現のアイデアが膨らんでいきます。
これが
メディアや書店で目にする漫画とはひとあじちがう
¡MANGA a la VIDA!(マンガアラヴィーダ)プロジェクトです。
藤原文昭〈描き手〉
絵がうまいだけではとどまらない、多彩な能力の描き手。内容に合わせた多様な絵柄の描きわけやストーリー構成力など。
彼女の中でピースが揃った瞬間、すごい勢いで完成へと走り出します。
やさみ〈描き手/デザイナー〉
多様な絵柄を描き分ける描き手兼デザイナー。
投げたオーダーに対する理解度とそれをカタチにする能力がすばらしく、「こういうのを求めてた!」というものがしっかり返ってくる信頼のクリエイター。静かな情熱の持ち主。
かずま〈描き手〉
絵が上手なだけでなくディレクションや音響、映像などもできる多才なクリエイター。
チームのムードメーカーでもあり彼の手にかかればどんなネガティブなこともポジティブな言葉に変えてくれます。
マチオ〈描き手〉
時間をかけて描いた絵はもちろん、瞬時に見える化する能力にも長けた描き手。その力を活かしてミーティングや取材の場などでは、いつの間にかその場の先導役となり場を盛り上げる。
ハキハキとした話し方と笑顔はその場を明るくしてくれます。
あっか〈ディレクター〉
グラフィックはじめ写真も手がける幅広いクリエイター。実は言葉への関心が高く、ビジュアルシンキングとロジカルの両面から、バランス良く各メンバーの持ち味を引き出してくれる。特にたべものの言葉のセンスは抜群(笑)。
三和〈描き手〉
とても丁寧に言葉を選び話す人。
依頼したほうが心配してしまうほどの、とことんぶりで試行錯誤してくれる。
たまに想像と違うことが返ってくる危うさの中に想像を超えたアイデアが埋まっていて良い期待の裏切りかたをしてくれる人。
由井真波〈聴き手/外交〉
チームの聴き手兼外交担当で、プロジェクトの発案者。多様な引き出しとキラキラした話しぶりは人を惹きつけ、あっという間に多方面の人脈ができあがる。そのためチームには様々な話が絶えず舞い込んでくる。
西野隆博〈テック〉
チームのテック担当。とにかくややこしそうなこと、技術がいりそうなことは彼に丸投げ(笑)もくもくと調べて解決してくれます。テックでコミュニケーションを支えてくれてます。